2015年アカデミー賞ノミネート作品「ダム・キーパー」を手がけたトンコハウスのメンバーが最新作の配信を今夏に控え来日!トンコハウスの軌跡と展望を語っていただきました。
2015年アカデミー賞ノミネート作品「ダム・キーパー」を手がけたトンコハウスのメンバーが最新作『ピッグ – 丘の上のダム・キーパー』の配信を今夏に控え来日!
ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2017 (SSFF & ASIA 2017)「Hulu presents トンコハウスの旅 2017」に堤大介、ロバート・コンドウ、エリック・オーの3人が登壇。
トンコハウスのこれまでの軌跡を振り返りながら、昨秋ピクサーからやってきたエリック監督に最新作の魅力を語っていただきました。
最新作『ピッグ – 丘の上のダム・キーパー』は短編「ダム・キーパー」でピッグ(以下、ブタくん)とフォックス(以下、キツネくん)が出会った後の物語。
日常で発見する友情や学びを、可笑しく切なく描くショートストーリーです。
会場では、今夏の公開に先立って第2話「はじめまして」の試写が行われました。
監督のエリックは本作のストーリーについて次のように話しました。
「大介とロバートは自分に自由を与えて自分の好きなように考えさせてくれました。
どういうストーリーが自分にとっていいものになるだろうか考えました。
コンセプトは“父と息子の話”。
ブタくんがどのような経緯でダム・キーパーになったのか、自分なりに考えてつくりました。
このシリーズはセリフがありません。
ブタくんの幼少時代の記憶を描くのに幻想的な形でつくりたいと思いました。
感情的なシーンから面白い動き、暗い部分が作品を彩ります。
デザインも短編「ダム・キーパー」よりもシンプルな仕上がりで、ラインワークで見せる動きを特徴にしました。
全10話、1話5分。短編の経験を生かし詩のような作品に仕上がっています。」
短編では描かれなかったダムの外で物語が進んだり、新キャラクターもたくさん登場。
スタジオでは、最終回で泣く人がいるほど感動作になったそう。
夏休みのちょっとした息抜きにぜひご覧ください!
『ピッグ – 丘の上のダム・キーパー』
2017年8月4日(金)、Huluにて配信開始予定
話数:全10話
「カーズ2」、「メリダとおそろしの森」、「モンスターズ・ユニバーシティ」、「インサイド・ヘッド」などを手がけ、「ファインディング・ドリー」タコのハンクのアニメーションで「アニメのアカデミー賞」と呼ばれるアニー賞にもノミネートされたエリック・オー。
そんなエリックがピクサーからトンコハウスへやってきました。
エリックはピクサー在籍時、ピクサーの外でさまざまなプロジェクトを自分で行っていました。
エリックが紹介した自身の作品の一部をピックアップしました。
独特の世界観をぜひお楽しみください!
GUNTHER #1 from Erick Oh on Vimeo.
How to eat your Apple from Erick Oh on Vimeo.
シンプルな構成ながら笑ってしまうような作品群。
この経験が「丘の上のダム・キーパー」でも活かされています。
ロバートにエリックを起用した理由について教えていただきました。
「プロジェクトを立ち上げるに当たって、エリックを入れて何かやってみたいことから始まりました。
「ダム・キーパー」の世界観のなかでエリックがどんなストーリーをつくってくれるか興味があったのです。」
エリックはトンコハウスに映った理由を次のように話します。
「大介とロバートはピクサーでも最高のアートディレクターでした。彼らが辞めて、トンコハウスを立ち上げた後、このあと何をやるのだろうか、ピクサーのみんなが注目していました。
みんな彼らがやってきたことにインスピレーションを受けて、自分も受けていました。
アメリカと日本の架け橋であるトンコハウスのハイブリッドな文化は興味深かったです。
トンコハウスは自分にとってユニークな存在です。
自分も同じように作品を作り、自分の力を出していけると思いました。」
エリックの本音を聞いて、堤も会場も思わず笑みが。
本作はは2Dアニメーションの伝統的な方法で制作されました。
ストーリーボードを書いて、ラフアニメーションで動きや感情表現を注目していき、クリーンナップで絵を綺麗に、色塗りをして仕上げます。
今回、バークレー(アメリカ)と東京の2チームで作品を制作。
ラフアニメーションをバークレー、ペイントを東京で行いました。
エリックは制作環境について次のように述べました。
「ピクサーは問題があればすぐに話し合える環境ですが、今回は時差、言語、文化の壁が少なからずありました。
日本人は繊細で私たちにとって最高のパートナーです!
さまざまな障害がありながらも、お互いのリスペクトで乗り越えることができました。」
東京・西荻窪のササユリカフェで『ピッグ – 丘の上のダム・キーパー展』in ササユリカフェが7月6日~7月31日まで開催!
石ノ森萬画館で開催中のトンコハウス展のために制作されたアートワークの他、アニメーションに焦点を当てた新たな作品を多数展示。
トンコハウスのオリジナル商品ほか、この展示のために用意した数量限定のアートプリントや展示作品の販売も行われます。
■イベント概要
日時:2017年7月29日土曜日 14:00〜16:00
(入場開始 13:45 イベント開始 14:00)
入場料:ワンオーダーお願いしております。(持ち帰りドリンク540円)
定員:先着30名様 (ご予約不可、当日先着順)
内容:ライブドローイング、サイン会に加え、ミニトークイベントを実施予定。
イベントは16時までとなっておりますが、エリック・オー監督とジェネラルマネージャーの三宅が17時頃まで在廊予定ですので、お気軽にお越しください!
※サインの対象物は購入物のみとさせて頂きます。
【注意!】
7/29土曜のササユリカフェは、イベントのため終日立ち見営業とさせていただきます。お持ち帰りドリンク(540円)のみの営業です。お食事はできません。
また、イベントの時間帯(13:00~16:00まで)は入場制限がございます。
ご注意ください。
『ピッグ – 丘の上のダム・キーパー展』in ササユリカフェ 7月6日(木)~7月31日(月)
東京・西荻窪 ササユリカフェ (火曜・水曜定休、その他短縮営業や貸切営業などあり)
[営業時間] 11:30~21:30ラストオーダー [入場料] ワンオーダーお願いしております。
最新情報はTwitter @sasayuricafe にてご確認ください。
トンコハウスが自信を持ってお届けする最新作と展覧会。
どうぞお楽しみください!
最後に、企画していただいたHuluの町田有也さんと通訳を担当したトンコハウスの三宅大介さん、関係するスタッフ全員に感謝を表します。
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