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ディセンダントを観たよ

ディズニーチャンネルオリジナルムービー(以下DCOM)のディセンダント(原題:Descendants)。今回D23 Expo Japan 2015で日本放送より一足早く観ることが出来たので、感想を書きたいと思います。

どんな作品?

ディセンダント=“子孫”。そのタイトル通り、“もしディズニー・キャラクターに子孫がいて、10代だったら・・・?” という奇想天外なストーリーのディズニー・チャンネル オリジナル青春ミュージカル!

つまりディズニーのプリンセス映画のキャラクターのほぼ全員に子供がいて、その人たちが同じ国に住んでいるという事です。何で?なんて聞いちゃダメです。そういう物なんです。

 

舞台設定

映画の舞台はオラドン合衆国(USA、United States of Auradon)という場所。ここではビーストを王として、その他にもフィリップやチャーミング、エリックなど様々な王がいて、それぞれで国を統治している形。そして時代設定は現代なので携帯やパソコンとかはごく普通にある。でも校舎とかは中世ヨーロッパを意識した雰囲気だったりしますね。

キャラクター

メインとなるのは、4人のヴィランズの子供たち。マル(ダヴ・キャメロン、マレフィセントの娘)、イヴィ(ソフィア・カルソン、イーヴィル・クイーンの娘)、ジェイ(ブーブー・スチュワート、ジャファーの息子)、カルロス(キャメロン・ボイス、クルエラの息子)。さらにプリンス・プリンセスの子供としてベン(ミッチェル・ホープ、ベルとビーストの息子)、ジェーン(ブレンナ・ダ・ミーコ、フェアリーゴッドマザーの娘)、チャド(ジェディディア・グッドエイカー、シンデレラとチャーミングの息子)、オードリー(サラ・ジェフェリー、オーロラとフィリップの娘)、ロニー(ダイアン・ドーン、ムーランとシャンの娘)、ダグ(ザッカリー・ギブソン、ドーピー(おとぼけ)の息子)も色々と出て来ます。子は親に似るって言うので、やっぱり親に似てる部分はかなり多い感じですね。

マル達は島にいる間は悪い事こそ素晴らしいと考えていたので悪さばっかしていたけれど、オラドンに来ると島の中では全く巡り合えなかった「親切心」や「優しさ」などを知って、また変わっていきます。むしろオードリーやチャドみたいな、小さい頃からもてはやされてきた人たちの方が頭の中お花畑で世間知らずで自己中心的なイメージ(にしてもオードリーがベルとビーストからも嫌われてて面白かった)。そしてヴィランズはやっぱりヴィランズなので子供を愛そうとせず、フェアリーゴッドマザーの杖を得るための手段としてしか考えておらず、愛するという事をしない。なので子供たちは親に認められようと必死になったりするのよね。

ディセンダントはミュージカル映画なので、当然キャラクターたちが歌いだし、踊ります。ただハイスクール・ミュージカルやティーン・ビーチ・ムービーなどと比べると若干曲数が少ないかも。それでもっどれもいい曲ばかりで、思わず口ずさんでしまう物ばかり。

Rotten to the Core

マル達はこの時点では悪でいる事が良いと考えていたので、とにかく悪さをしまくる。このタイトルのRotten to the Coreも「芯から腐っている」という意味で、悪でいる自分たちに惚れているようなもの。いい意味で狂気に満ち溢れている感じ。

Evil Like Me

マルとマレフィセントの親子共演の歌。マレフィセント役のKristin Chenowethはgleeなどに出演しているのでやっぱり歌が上手。他の曲とは一風変わったミステリアスな雰囲気でこれまた素敵。

Did I Mention

惚れ薬が効いたベンが思わず歌った歌。まああの呪文の書はもともとマレフィセントの物なので強力なのは当然と言えば当然だけどね。ちなみに英語版でベン王子を演じている人と、歌を担当している人は違うらしいけど、結構問題なく切り替えられてるよね。

If Only

もともと杖の手段として付き合い始めたものの、本当に好きになってしまったという超典型的なパターン。偽りから始める恋って素晴らしいよね。最高。

Be Our Guest

お馴染み美女と野獣の挿入歌である「一人ぼっちの晩餐会」を現代風にリメイクしたもの。原曲とはまた違うカバーならではの良さがあって凄く好き。

Set It Off

DCOM恒例のラストのダンスシーン。ハイスクール・ミュージカルのWe’re All in this togetherみたいな感じ。ヴィランズの子供たちとオラドンの人だろうと踊ればみんな仲間!みたいな雰囲気。

感想

ここまで映画のストーリーやキャラクターを振り返ってきましたが、ここからは自分の感想について。この映画を最初に観たとき、これは凄くDCOMらしい、ケニー・オルテガらしい作品だなって思った。例えばラストのダンスシーンとか、意地悪なチアリーダーとか、偽りから始まる恋とか。そういったDCOMの定番を取り入れながらディズニー映画の設定を取り込んでいっていて素晴らしいと思う。そして自分が一番気に入ったのはディズニーの小ネタの数々。まず昔のディズニープリンセス映画でよくある絵本のシーンをタブレット端末で再現してたり、島からリムジンで移動する時にシンデレラ城が映って感動したり。そしてカルロスの背番号が101だったり、フェアリーゴッドマザーがマルに散々からかわれたり。数え切れないほどディズニー映画の小ネタがあって、もう一回観直したい!って思える作品だと思う。

 

素晴らしい作品でしたが、一個だけ気になった点言ってもいいですか?戴冠式の時にマレフィセントの魔法で全員止まった時に、俳優さんたちがプルプル動いてるのが凄く気になったので、そこはCGとかで何とかしてほしかった…。基本気になる点があっても、まあDCOMだし!で済ませる事が多いんですが、こればかりは何とも…。

 

そしてこの作品の前日譚であるthe Isle of the Lostという本や、映画のその後を描いたDescendants: Wicked Worldという短編アニメも放送中。そして2017年には続編の放送も決定。映画だけで無く、様々なメディアで「オラドン」というとても斬新な世界観が築かれ発展していくというのは今までのDCOMには無かったこと。これをきっかけにディズニーチャンネルにも何か新たな時代が訪れる事を期待している日々です。

この記事を書いた人
ディズニーチャンネルが大好きな男の子。座右の銘は「Dreamers Need To Stick Together」。
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