クリスマスまであと10日になりました。「ディズニー関連ブログアドベントカレンダー2015」の12月15日の記事です。
https://atnd.org/events/72339
杉並区にはたくさんのアニメーション制作会社が存在します。(『機動戦士ガンダム』『アイカツ』のサンライズ、『アイドルマスター』のA-1 Pictures、『STAND BY ME ドラえもん』の白組などその他多数)
アニメを大切な地場産業と捉え2005年にオープンした杉並区の施設です。
館長の鈴木伸一さんは中学時代ディズニーに熱中したとか。
館内に入ると左手にこの案内が。ミュージアムは3階と4階にあります。
階段を上って3階へ。ハクション大魔王がお出迎えです。
常設展では日本のアニメーションの歴史、アニメーションの作り方が学べます。
フェナキスティスコープは円盤に細いスリットを入れ、その間に絵を中割式に描き込み、鏡の前で絵面を鏡面に向けて回転させながらスリットを覗くと絵が動いているようにみえるものです。
ゾートロープはこれを改良させたもので、数人が同時にみることが出来ます。
3階常設展 Photo by mickeyolc
3階常設展 Photo by mickeyolc
アニメーション監督の富野由悠季さん、作画監督の後藤隆幸さん、美術監督の行 信三さんの仕事場の展示もありました。(写真順)
手描きからコンピュータといった過程が見ることができます。
常設展 Photo by mickeyolc
3.5階ではシアターでのアニメ上映会やアニメーションライブラリーがあります。
企画展『ちびまる子ちゃん展 〜ありがとう 放送25周年〜』が2016年1月26日まで開催中です。
現在のデザインとは異なるパイロット映像(放送前に関係者向けに作る短編)やテレビアニメーションのセル画とポスター等が時代ごとに展示されていました。
ここまでディズニーに関しては全く触れていませんでした。ごめんなさい。。。
ということで今回の1番の目的へ。アニメーションライブラリーには多くの書籍、視聴覚が視聴可能となっています。
アニメライブラリー | 杉並アニメーションミュージアム行く前に調べると『世界アニメーション映画史』という文字が。
聞いたことないものだったので調べてみると20万円もするDVDセットで個人には発売されていないもの。
大学の図書館等にはあるかもしれません。
ミッキー・マウスは最低6回デザイン/スタイルが大幅に変化、トータルイメージは困難な筈。同じ28年でも『プレーン・クレイジー』から『蒸気船ウィリー』の半年間で性格も顔立ちも激変。後者のトーキーを意識した音楽演奏と紳士的ミッキーは後の源泉ですが、前者には失われた庶民的で下品な魅力が。
— 叶 精二 (@seijikanoh) November 11, 2015
毎年講義で思うのは、ほとんどの学生が、ニュークラシック以前の初期ディズニー短編・長篇を鑑賞した経験がないという事実。オールド世代には本末転倒に思えますが、商品イメージと「ランドで握手」でお腹一杯状態。作品を観せると「これがミッキーなのか!」と一様に驚き喜びます。原初に映像ありき。
— 叶 精二 (@seijikanoh) November 11, 2015
目的のDVDを見つけるも隣にWalt Disney Treasuresが!(持っていないのです…)「ミッキーマウスvol1」を観てしまいました。
時代によって変わるミッキーマウスを改めて実感しました。
次に『世界アニメーション映画史』のVol.30「ウォルト・ディズニーのプロパガンダ・フィルム」を観ました。
一番驚いたのは「しまりや子豚(The Thrifty Pig)」という作品。
内容は三匹の子豚のパロディーなのですが狼がナチスの腕章をつけていてプラクティカルはこのレンガなら安全とカナダの戦時国債と書かれたレンガを家に使います。
「狼なんか怖くない」も歌詞が変更されて国債購入を促します。観てて怖いです。
「フライパンから(Out of the Frying Pan Into the Firing Line)」はミニーとプルートのおはなし。戦争に勝つには大量の油脂が必要と油の無駄使いを指摘しています。
「空軍力の勝利(The Spirit of ’43)」は日本が太平洋を支配しており、このままでは敵わない。
一時的な負けを認める描写もありあした。
どの作品もナチス=ヒトラーによる独裁を非難しており、アメリカは自由であるというメッセージを感じました。
戦時中みせられたら洗脳されますよね。
少々長いですがみてみては。
「YouTubeにあるじゃん!」って思った方。
英語は堪能ですか?安心してください、字幕付きです。
他にも、ウォルト・ディズニーⅠ・Ⅱ(Ⅰが『アリスコメディー』中心、Ⅱが『シリーシンフォニー』中心)。
アブ・アイワークス(ディズニーを去った後の作品が中心)。
ウォルター・ランツ(オズワルドのユニバーサル時代)といった作品を観ることができます。
ウォルト本もいくつかありました。
ボブ・トマスの「ウォルト・ディズニー」、「私のパパ ウォルト・ディズニー」、「想像の狂気 ウォルト・ディズニー」、「ディズニーを支えた技術」をみつけました。
他にもArt ofシリーズやピクサー本もあって1日楽しめます。
ライブラリー内でしか閲覧できないのが残念ですが。
4階ではワークショップが開かれていました。
館内は常設展は撮影可能。
その他は原則禁止です。
詳しくはスタッフの方に確認を。
2015年もあと少し。アニメーションを振り返ってみては。
最後までお読みいただきありがとうございました。9月1日に開設してまだ間もありませんが、このサイトと共に自分の文章力も成長させます。今後もD-Sta.を宜しくお願いします。
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「ディズニーが2016年に予定していること」を振り返る #d_advent
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